2008年米証券会社大手のリーマンブラザーズが破綻してしまったことによって、とてつも
ない速さで金融不安が広がりました。一時停滞したようにみえましたが、昨年の後半から
再び不穏な動きが広がっています。今年は再び波乱含みの展開となりそうです。
欧州市場では、こうした動きをできるだけ迅速に避けるために、金融機関の再編が進んで
います。バブル崩壊後の日本の銀行と同じ手法が欧米の金融機関の間で取られました。
昨年米国の銀行が140行破綻し、今年は400行を超えると予想されています。現状、それ
だけ危機的状況にあるわけですが、一つだけいえることは日本が金融不安で苦しんでいた
時よりも、あらゆる面でスピードが早いので、適切な処置が求められます。
失敗=即破綻というケースが十分考えられるだけに、各金融機関のトップは難しい決断を
せまられそうです。また、我々個人投資家も、こうした動きに翻弄されてはなりません。
しっかりと正しい情報を入手した上で適切な投資判断をくださなければなりません。情報の
出所には十分な注意が必要です。絶対に正しいと思っていたにも関わらず、実際に取引
した後になって間違いに気づいても手遅れになってしまいます。
そんな中、オフショアファンドの特徴の一つとして、分散投資効果が高い点があげられると
思います。中でも、オフショアファンドの中でも運用スタイルがユニークなファンドの一つに
地域型ファンドがございます。地域を限定して投資するファンドです。
またファンドによっては対象を限定するものもございます。
運用例としましては以下の通りです。
●アメリカ 大型株、中小型株、店頭株など。
●ヨーロッパ イギリス、大陸など。
●日 本 大型株、中小型株、店頭株など。
上述したような形でリスク分散、分散投資効果を高めます。欧州からリーマンショック以上
の金融不安が勃発する可能性がある状況下では有効な手段だと思います。
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