欧州中央銀行(ECB)は今年の前半までは過剰なまでにインフレ化が
進むことを警戒していたわけですが、状況は大きく変化しています。
すでにユーロ圏ではかなりデフレ化が進んでいます。日米だけではなく、
ユーロ圏でも自動車産業を初めとした製造業が低迷しているため、失業
率が一気に拡大するという非常事態に陥っています。
そうなると、当然のことながた生活するのが大変ですので、出費を抑え
るために必死です。ですのでデフレ化が進んでしまいます。
このため、欧州中央銀行は利下げを行い、ついに政策金利が”%台に
到達しました。とはいっても米国の政策金利が実質ゼロなので金利差
を考えれば
ユーロに投資する動きが強まります。
また、ユーロの方が米国よりも信用度が高いので、ユーロ資産が買わ
れる機会が来年以降より強まる可能性も否定できません。
ですので、オフショアファンドのような海外ファンドでも、ユーロ資産に
シフトする動きが高まる可能性があります。
結果的に、米国が今回一気に金利を利下げしたことによって、米国は
後戻りが出来ない状況にあるだけでなく、今現在考えられる金融政策
は全て出し尽くした感が強いです。
ですので、来年早々金融不安が拡大することになれば米ドル資産は
大きく売られる可能性が高いです。できるだけ早い段階で通貨を分散
しておく必要があると思います。
世界中の金融市場が緊迫した状況にありますので、来年は通貨分散
をはじめ、リスクを分散することが大きなテーマになると思います。
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