ロイターの記事によりますと、ウォールストリート・ジャーナル紙が、関係筋の
話としたうえで、ニューヨークに本拠地をかまえるアクティビスト・ヘッジファンド
のアティカス・キャピタルLPが、英銀行バークレイズの株式を取得したことが
このたび明かになりました。
このため、今現在、バークレイズがオランダの金融サービス大手ABNアムロ
買収案を撤回すべきかどうかについて協議されたもようです。
アティカスはバークレイズ当局者に、バークレイズ株式が過小評価されており、
ABNアムロ買収計画を撤回することによってバークレイズ株は上昇するだろう、
と伝えたとされております。
ウォールストリート・ジャーナルは、バークレイズの声明の引用として以下の
とおり発表したもようです。
「アティカス・キャピタルＬＰが示した見解は、当社の戦略を依然支持している
投資家から受けたフィードバックを代表するものではない。」
「別の考えの株主には、当社との対話に参加するよう奨励する。」
「当社としてはこの取引は、株主にとって大幅な追加価値を生み出し、当社
の厳格な財務基準を満たすものと確信している」
バークレイズは、すでに全額株式交換によって、ABNアムロを630億ユーロ
（846億ドル）で買収することで双方合意しております。
しかし、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド率いる企業連合も、現金を
中心とした総額710億ユーロでの買収案を提示したもようです。
てっきり、ABNアムロ買収の件はバークレイズで決まったものと思っていまし
たが、これからも紆余曲折がありそうです。
【引用もとの記事】
（ロイター）
『米ヘッジファンドのアティカス、英バークレイズ株を取得』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070611-00000714-reu-bus_all
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